Act.12

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―― メールを打ち終わり、そう経たない内にトウカは到着した。 「ミヤビ……」 「お。よっ、トウカ」 「お前……スゴいオーラだな……」 「へ?」 「え?気付いてないんかぁ……それもスゴいな」 「え?何で苦笑い?」 トウカ曰わく、そこにいるだけで存在感をアピールしている、そうで。 「周りから注目されてる事に気付いてなかったのか?」 「いちいち周り見てねーし」 「ミヤビらしいけど。とりあえず場所変えよう」 「オッケー」 トウカに言われるままに場所移動。 「トウカ、バッサリ髪切ったなぁ」 「やろ~?新しい出発やからと思って、気持ちも新たに、な」 「へー、いいやん。似合ってる」 東京に来るのを機に、心機一転か長かった髪が私と変わらない位まで短くなっていた。 「ミヤビは相変わらずの無造作ヘアやな。それが一番らしいけど」 「失礼な。朝から頑張ってセットしてっからな、こう見えても」 もとが猫っ毛ストレートな私の髪は、スタイリングしやすいけど、一見頑張ってない様にも見えてしまうのが難っちゃあ難。 いっそパーマあててしまおうかと思案中。
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