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――
メールを打ち終わり、そう経たない内にトウカは到着した。
「ミヤビ……」
「お。よっ、トウカ」
「お前……スゴいオーラだな……」
「へ?」
「え?気付いてないんかぁ……それもスゴいな」
「え?何で苦笑い?」
トウカ曰わく、そこにいるだけで存在感をアピールしている、そうで。
「周りから注目されてる事に気付いてなかったのか?」
「いちいち周り見てねーし」
「ミヤビらしいけど。とりあえず場所変えよう」
「オッケー」
トウカに言われるままに場所移動。
「トウカ、バッサリ髪切ったなぁ」
「やろ~?新しい出発やからと思って、気持ちも新たに、な」
「へー、いいやん。似合ってる」
東京に来るのを機に、心機一転か長かった髪が私と変わらない位まで短くなっていた。
「ミヤビは相変わらずの無造作ヘアやな。それが一番らしいけど」
「失礼な。朝から頑張ってセットしてっからな、こう見えても」
もとが猫っ毛ストレートな私の髪は、スタイリングしやすいけど、一見頑張ってない様にも見えてしまうのが難っちゃあ難。
いっそパーマあててしまおうかと思案中。
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