Act.12

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少し待てばみやから電話が。 『駅着いたけど、どこにいんのー?』 「ドトール」 『…………どこの』 沈黙の後のみやの一言には、落ち着いた中に怒気を感じ取れました。 そうね。 どこのやねんっつーな。 店舗名言ったらちゃんと探して来てくれました。 「こっちこっちー」 「見つけた見つけた。遅くなってごめんなー」 「大丈夫やで」 むしろ探して貰って申し訳ない。 「みやさん、こんにちは」 「こんにちは」 「スーツ着てたら、OLっぽく見えるね」 「OLですから。まごうことなく」 何故かどや顔で答えるみや。 「さて。みやさんと合流した事やし、行きますか」 「おぅ」 「どこに?」 「何か、連れて行きたい場所があるそうで」 「ほぅ……」 席から立ち上がり、ゴミを捨て店を出た。 私とトウカより少し遅れて歩くみや。 「どした?」 「やっぱ二人並ぶと絵になるな、と」 「何を言う」 「こいつ、オーラ凄いのな。ハチ公前に人いっぱいおったのに、一発見つけられたもん」 「で、しょうね」 そしてさっきの武勇伝をみやに話すトウカ。
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