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――さゆり達と合流した。
二人並ぶと、威圧感すら感じる程にスター性を感じる。
スラッと背も高くて、オシャレでイケメン。
目立っているのに堂々と歩く姿が、人を惹きつけている。
さゆりのカリスマ力はやっぱり凄い。
トウヤさんも、その威力を肌で感じたらしく、私がいない間に起きた武勇伝を話してくれた。
「……でさ、そこ出た後は、スカウトに合いまくって、名刺貰いまくり」
ケラケラ笑って話すトウヤさん見て、「笑い事じゃねーし」と、不満げなさゆり。
「流石やな、さゆり」
「ふざけんな。私は何もしてねーの!!」
拗ねてる。
完全に機嫌損ねてる。
天性の才能なんやから、さゆりは注目を浴びる事からは逃れられない運命なんやと思うのに。
と、歩いていたらまた女性が一人近付いてきた。
どうやら又スカウトマンらしい。
「君達、ダイヤモンドの輝きが……」と、そこまで言うと私の姿に気付いたらしく、言葉を止めた。
「あ。マネージャーさん付きでしたか。そうですよね。今から仕事ですか?失礼しました」
……あれ?私、マネージャーやと思われてる。
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