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「しかし……インパクト勝負に出過ぎやろ。なぁ、みや?」
「ウケ狙いかと思ったわ」
「まぁ、せっかくやし」
「記念撮影しちゃいますかー!!」
半分ヤケなさゆりのテンションは高く、野次馬根性な私とノリが一緒になっていた。
それを見ていたトウヤさんは、あくまでテンションは変えず「お前ら、若いなぁ」と、呆れているようにも見えた。
「まぁまぁ、トウヤさんもご一緒に!」
「ああ。うん」
私に背中を押されて、戸惑いを感じながらもトウヤさんはさゆりと一緒に記念撮影にノッてくれた。
「じゃあ次。最高にカッコイイ表情で!!」
「次はしゃがんでみて!?」
と、私が指示して二人をデジカメで撮影。
楽しい……。
「お前はプロカメラマンか!?」
「なかなか様になってるよ、みやさん」
「特技欄に挙げときますわ。カメラ撮影って」
「思えば一番最初に私ら撮影したの、みやさんだもんね」
そうです。
最初にミヤビとトウヤを世に送り出したのは私の撮影。
あの時は偽カメラマンとして、まさかの仕事をこなし、まさかの高評価を得ましたからね。
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