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スマホを店長に返す。
その後ろで、スタッフさん達に囲まれていたさゆり。
「本物だぁぁ」
「生で見るともっとカッコイイですね!」
「ホントに素人さんですか?」
質問攻めにあってる。
皆様の目が、キラキラ輝いてらっしゃる。
そしてさゆりが愛想笑いしておる(笑)。
「ミヤビ、どこ行っても大人気やなぁ」
「まぁ……彼女のステータスみたいなもんですから」
「あはは。初めて私来た時も結構沸いたけど、あれ見たらやっぱミヤビには勝てないなって思うよー」
そう言えば、さゆりにカッコイイで対抗したライバルに会った事ないな。
「あいつを前にしたら、多分最初は勝てると思って挑んでも、挫ける思うわ。あ、面白い話あるよ」
「え?」
そして開店したての頃のギャルソンカフェの話を始めたトウヤさん。
当初は勿論皆、初対面同士。
顔度合いでさゆりに張り合うカッコイイ女子がメンバーにいたそうだ。
しかし次第にさゆりの性格を知り、人となりに触れるようになった頃、そのカッコイイ女子は辞めてしまったと言う。
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