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新しい職場に行った初日。
何人かの人が、挨拶に来た日のことを覚えてくれていたらしく、声をかけてくれた。
「お。今日からやっけな。宜しくな~」
とか
「櫻井さんてこの間挨拶きた人やんな?」
とか
「自分関東ちゃうんや?どうりで違和感ないわけや」
とか。
そんな感じで、直ぐに馴染めた訳ですが、ただ一つ。私に仕事を付きっ切りで教えてくれる女性の先輩が思いの外怖い。
怖いと言うか、きつい。
お陰で一週間働いて言葉の最初に「すみません」を付けて喋る癖が付いてしまった。
私の配属先には、あまり若者がいない。
男女含めて、超少ない。
そのせいか、今更お前に教える仕事とか辛気臭くてやっとれるかオーラが前面に。
なるべく聞かんでも出来るようにノートとってるし、家でも清書がてら復習してはいるんだが、まだまだ前途多難な毎日です。
その電話は、二週間が過ぎたある日の金曜日の夕方の事でした。
今日も仕事頑張れたと、ご褒美にスーパーでスウィーツを漁っていたら、りっちゃんから着信が。
「はいー?お疲れ様~」
『あ、サクラ明日暇?』
「え……うん」
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