49人が本棚に入れています
本棚に追加
舞「あんた、いくらなんでも無理っしょ、それは。
NSXのくだりはいらないし。」
さっきのことを延々と話した際に舞が返した返事だ。
優子「私にとってNSXと走るのは生活の一部なーの!!
無理!NSX無しじゃ私生きられない!!」
舞が呆れ返ったのは、言うまでもないだろう。
舞「まあ、体だけには注意しなよ・・・」
優子「そこらへんは大丈夫だから」
舞「って、あ、しまったぁ!!龍とこのあと待ち合わせてたんだった!!
優子、また明日ー!!」
そのまま優子の元から走り去る。
テンションの高さに押されながらも、優子もその場を離れていった。
しかし、あの夢は一体・・・・・
____________________________________________________
幻影は、侵食を開始する。
誰にも気づかれず、一撃の名の下に。
本人でさえも、侵食と心得ていない。
なぜなら、本人は走ることを呼吸としか考えていないから。
後ろから迫る、深淵の幻影。
幻影がいると気づくことができるのは、一部の本物のみ。
彼女は、気づいてしまった。
幻影の存在を。
しかし、彼女が気づいたときには、もう、遅かった。
後ろから忍び寄る影の浸食から、彼女もまた、逃れることはできなかった。
湾岸線、大井JCT近くのトンネルで車を止める、彼女。
麻紀「今のは一体・・・・・」
麻紀の存在に、彼は気づきながらも、それを無視して彼は、湾岸線を流す・・・・・
??「そろそろ、もういいだろ・・・・
こいつとやりあえるのは、てめぇしかいねぇだろうに。
優子。
いや、黒き薔薇。」
彼の気まぐれは、優子へと矛先を変えるのであった。
____________________________________________
有明JCT近くの喫茶店。
麻紀と優子、将生のいつもの3人がいつものように集まる。
麻紀「・・・・・ってことがあったんだけど、優子ちゃんは何か知らない?」
先日起きた出来事を、ありのままに話す麻紀。
その顔には、いつもの元気さがなく、青ざめてどうにかなりそうな感覚を優子に与えた。
優子「うーん、聞いたことないな・・・・」
将生「俺も同じく。」
麻紀「そうなんだ・・・・・・・」
最初のコメントを投稿しよう!