act.1 忘れていた日々

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??「兄さん、兄さん・・・・!!」 ガバッ。 夢にうなされて、少女は起きた。 夢・・・・。 なぜ、あの日の夢を、最近また見始めているのだろうか。 こんな夢、もう・・・・。 あぁ、もう最悪の目覚めだ、とばかりにため息をつきつつ、彼女は大学へ出かける準備を始める。 しかし、玄関を出ると・・・ ??「優子ぉ~!!おはよ~!」 目の前に、同じぐらいの年の少女がいた。 優子と呼ばれた少女は、眠たい目をこすって反応する。 優子「舞?おはよう、どうしたの?」 舞と呼ばれた少女は、笑顔満面で話を進める。 舞「今から遊べる?」 優子「今から大学行くんだけど・・・」 舞の迫る顔。 舞「そんなのほったらかしゃいいじゃん! ささ、行こう!」 こうなった時の舞の迫り方に、優子の拒否権はなくなっていく。 優子「お、おう」 それにしても、どこ連れて行くんだろ?と疑問を抱く。 連れて行かれたのはとある喫茶店。朝飯を食べようと誘ったらしい。 舞「ところでさ、先輩とは今、どうよ!!」 優子「うーん、あれから一度もデートしてない。」 それは先日のことだった。 わたしには、ていうか、バイトの皆には憧れの先輩がいた。 その名は荒井将生。 背も高くて、顔だちも端正で、頭も切れて、皆の憧れだった。 私は、恋愛とか、そういうの興味なかったし、バイト仲間とは、舞としか交友する気は全くなかった。 でも、半月前のことだった。 バイト終わり、急に私は先輩に呼び出されてこう言われた。 将生「実はさ・・・・・お前のこと、ずっと気になっててさ。 俺の、彼女に、なってみないか・・・?」 え?今なんて? 優子「・・・・・・?」 ど、どうゆうこと・・・・ え?何だろう、急に湧き上がっていく、この熱い、何か・・・・。 将生「おい、優子?」 顔が、徐々に真っ赤になりゆく。 なに、この、気持ち・・・・・ これが、こ・・・・い・・・・・? 意識が徐々に遠のいていく。 将生「ゆ、優子!?」 バタン。 ・・・・・・ 優子「・・・・・・あれ?」 気づいたときには、ベットの上。 隣には、将生と舞の姿が。 舞「だ、大丈夫!?」 将生「どうしたんだよ、急に倒れちまってさ。」 どうも、倒れてしまっていたらしい。 それから、先輩にすぐOKを出したものの、デートにはまだ至っていないというのが現状だった。
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