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「いやいやいや別に気絶なんかさせてないぞ」
「あれ?」
確かに意識を失ったと思っていたが気のせいだったようだ。思い込みとは恐ろしい…。
「それはともかく、着いたぞ。新世界」
「は?何言って………え?」
さっきまで町中にいたはずがいつの間にか草原にいる。
「本当に神様なんですか!?」
「お前信じずに着いてくるって言ったのか。逆に怖いわ」
呆然と周りを見渡す。
一見元の世界と変わらないように見えたが、よく見ると…
なんてこてはなく普通にありそうな景色である。
「新世界とか言うからもっとおっそろしい場所かとばかり…」
「確かに見た目はそうでもないが元の世界に比べりゃ十分おっそろしいぞ?化け物もいるし魔法も使えるし。ほら」
そういうと自称、いや正真正銘の神様が手を掲げると指先から軽く火が吹き出した。
「なっ…いや、騙されないぞ。手品だろう。それに魔法には呪文かなにかいるだろう!!」
「疑い深いやつだなお前…それにこの魔法は思いの力を元に想像を具現化する魔法だから呪文とか別にいらねぇんだよ。お前もやってみろ」
「てか神様なのに随分砕けた口調…まぁいいか、やってみますよ」
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