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「言ったじゃん、"新"世界って。だから魔王とかいないし。つーか仮にいたとして神が倒せない敵が人に倒せるわけないだろ」
「おい夢を壊すなよ」
「ついでに言えば私には大人の事情であまり分けてやれるような力がないからな」
若干目を逸らして言う神。
「事情てなんだよ…実は下級の神とか?はははっ」
「…ははははは。私はそろそろ天界へ行くから後は頑張りなさい」
「ん?どうしたんだ?」
「いや、こちらの話だ、気にするな。あぁ、それと名前だが変えてもいいからな。なんなら付けてやるぞ」
「変える必要性が分からないけど、付けてくれるならお願いします」
「いや、単にこの世界でお前みたいな名前ないから目着けられるかなとかいう配慮だ。あ、こちらの世界の言語能力は与えてやってるから心配はすんな」
そこで言葉を切り、神様は少し考え込むと、
「名前は…そうだな、ラーシュ・ブロームなんてのはどうだ?」
「かっこいいような…よくないような…?ちなみにどんな意味が?」
「ではさらばだラーシュよ」
「おい待て」
僕の制止も聞かずに神は消えてしまった。
「つーかここどこだよ」
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