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松本は、そう思いながら二人を見つめる。
状況としては、警視庁も千葉県警も事件の終結に向け、各所の捜査を縮小している。だが、ここだけは事件の真っ只中。場合によっては、第三の事件が起きるのでは無いかと見ている。
笑っている場合では無いだろう。
それから、三日が過ぎる。
柴国事件の発生から十日。テレビでは、事件を扱わなくなりつつある。精々、柴国不動産とアルファホテルの、改修工事の日程に触れる程度。
それより、話題のイケメン大学生を取り上げたいのだろう。
そして、この三日。
千葉北署の特殊捜査本部は、決定的な新事実は掴めなかった。そうでありながら、アルファホテルの事件に関しての情報は集めきっていた。
北署の刑事の汗の結晶。
それを、会議にて付き合わせ新たな事実の発見と、次の方針の決定を行う事になった。会議には、県警の柿崎警視も参加するそうだ。
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