エピローグ

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   良くも悪くも、それを見た人の印象に残ってしまう。  あの時は、悪い印象だった。野久保 里美は、無実であったのにである。 「そう言えば、里美の両親はどうした?」 「行方不明のままです。きっと、地元には戻らないでしょう。そして、知人にも連絡しないと思います」 「かもしれんな……」  里美の事件後に姿を消したが、両親もまた被害者であった。ただ、いずこかの地で娘の無実を喜んでいて欲しい。  酒出は、そのように思っている。  続いて、高桑 翼について。  今回の事件により、翼の汚名は晴らされた。しかし、父の陣八は殺人者となってしまったのである。  だが茂原市民は、里美と同様に翼への謝罪の気持ちが強くなっていた。現場となったアミューズメントパークの敷地内に、二人の為に慰霊碑が作られる事になる。  そして、ゲームセンターは取り壊され。ようやく、別の施設となるらしい。
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