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ホテル内での結婚式や披露宴を中止すれば、ただちに爆破する。これが単なる脅しで無いことは、先の事件で分かるだろう。GM。”
伊藤は、悩んだ。
先日の柴国不動産の事件では、死者が一名と軽傷者か十数名。ある意味、被害は最小で抑えられたと言えよう。
伊藤は、事件の概要を検索した。
どうやら先日の事件当時、柴国不動産は防災訓練であった。それを利用し、ビル内の人を避難させたようだ。このホテルとでは、条件が違い過ぎる。
利用者数からして、柴国のビルにいた人数の数倍はいるだろう。三時間で、避難させられるだろうか。
それ以前に、爆弾が仕掛けられた事を明かせば。客は、パニックを引き起こす。故に、二次被害の可能性も高い。
ならば、警察に届けず犯人側の要求に応えるか。
利用客の安全を確保し、交渉後に連絡したとする。だが被害者が出なければ、ホテルのイメージダウンは避けられる。
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