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メールを見た事務員の女性が、総支配人の部屋に呼ばれた。結婚式スタッフは、忙しい最中に呼ばれて不服顔である。
だが、室内の様子に顔色が変わる。
そう、いつの間に来ていたのか、警視庁の捜査員が多数詰めていたからだ。
代表し、副支配人が聞く。
「総支配人、何事ですか?」
「みんなも記憶にあると思うが、一週間前に千葉の不動産会社が爆破された事件」
「それは覚えていますけど、それが何ですか?」
「当ホテルが、ターゲットになってしまいました」
全員が驚愕する中、たった一人事務員の女性だけが「やっぱり」と呟いた。それから警視庁の警部と名乗る男が、一同に状況を詳しく説明していく。
そこは流石に、ホテルマンである。
誰一人として、取り乱したり逃げ出す者はいない。
そのような中、爆弾の捜索は始まっていた。警視庁特殊班爆弾処理係及び、警視庁捜査一課の捜査員が数十人。
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