第二章 説得

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   それが、アルファホテルに入り捜索をしているのだ。  無論、ホテルに入る際には変装していた。  ただ、今回は変装と言っても結婚式の客に紛れられる。お陰で柴国不動産の時より、気を使わずに潜入出来たと言える。  だが、捜索は難航した。  結婚式場及び、パーティーフロアーは四階から六階まで。そのように、複数階に渡っている。  当然、どの階も使用中だ。  更には、他の階に爆弾が無いという保証はどこにも無い。  表だって、爆弾の捜索を行えば不自然である。それは、客に不信感を与える事になり兼ねない。捜索は、あくまでも秘密裏に行われなくてはならないのだ。  それでも、爆弾は発見されてしまった。  その一報は、直ちに前線基地となっている総支配人室へと届いた。これにより、ホテル関係者一同に不安と恐怖を与える事となる。  副支配人が狼狽えながらも、総支配人や警部に進言する。
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