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これで四階から六階の、上下二階も無人に出来る。
「それは良いとして、講演会とは誰がするんです?」
「警視庁の、警部さん何てどうです?」
「いや。私は、この現場の指揮を取る必要があります」
「警部と名乗れば、誰でも良いと思いますが」
警部とコンシェルジュ、総支配人と副支配人の四人で更なる計画を詰める。
時間は、十二時四十五分。残り、一時間十五分。
「警部、爆弾の三個目を発見しました」
避難計画の立案、遂行は順調でありながら。爆弾の発見は、思うように進まない。
爆弾の正確な数は、今回も分かっていない。
だが、芝国の事件の時には合計で十個。九個の処理した爆弾と、爆発した一個。それを考え、ホテルの規模を考えると十個以上はあるだろうと推測が出来る。
そう考えれば、取りこぼしを避ける事はある程度出来そうだ。
だが、まだ三個しか発見されていない。
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