第二章 説得

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   だが、昼直前から結婚式を始めた組には、サプライズを言い出せないでいた。  来賓の挨拶が、済まない事にはとても切り出せない状況。  しかも相手は、新郎新婦の恩師や、二人の出身地の地元の有力者など多数。どう見ても、十分や十五分で終わる気配がない。  頼りは、ホテル側で用意した司会者の腕次第といったところ。  一方、宿泊客は全員が最上階のレストラン。そこに、二階と三階の利用客はイベントホールに移動が完了した。ちなみに講演は、ホテルに詰めている警部補の一人が勤める事に。  これにより、二階から九階までで。五階以外は、ほぼ無人となった。  五階は、例の披露宴が未だに継続中である。 「念の為。結婚式場とパーティーフロア以外も、爆発物の捜索もしておくんだ」  警部の激に、捜査員以外にホテルの従業員も加わって爆弾の捜索が行われ始める。  だが、他のフロアから爆弾は発見出来なかった。
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