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やはり、犯人側のメールにあった通り。結婚式場とパーティーフロア以外に、爆弾は設置していないようだ。
現在、午後一時。
残り時間四十五分で、発見された爆弾は九個。
だが、九個目が発見されてから二十分。爆弾は、発見されないまま時間だけが過ぎている。
残り、一個じゃないのか。
新たに爆弾は、発見されていない。柴国不動産では、爆弾が十個だった。
それらの思いが、警部を筆頭に捜査員の頭にあったのか。残り一個発見出来れば、全部が回収できるという空気感に包まれ出す。
「あと、一個……」
誰かが呟いた。
心配していた五階の披露宴客たちも、ようやく中庭へと移動を開始。これで、ホテル内の一般人の安全は確保されたかに思われた。
その時、例の事務員がメールの着信に気付き声を上げる。
「あの、メールです」
「えっ?」
時間には、まだ三十分ある。
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