第1章

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「そんなこと言っていいの? 拓哉先輩のコトは一目惚れに近かったらしいじゃん? って事はよく知らないで好きになったんでしょ?」 「それに、片想い中は元カレさんの話題が出ただけで耳まで真っ赤になったり、メールでは色々話せてもいざ本人目の前にしたら全然話ができなくなっちゃったり、1回フラれた時なんかガチヘコみでご飯食べれなくなったりしたんでしょ? 可愛いトコあるよね。ギャップ萌?」 一部の部員しか知らないハズの話に驚きと恥ずかしさで言葉を失った。 これを知ってるのは……… 「ま~~ゆ~~ちゃ~~~ん? そんなコトまで話したの?! 過去の汚点だから!!ハズいでしょうが!!」 隣にいる麻友を怒ると、彼女は笑いながら「ごめん、ごめん」と答えた。 確かにあたしにもそんな純で可愛い時もあった。 あったけど…今は違う。 流石に真っ赤にはならないし、別れても食事だってちゃんととってたもん。。。 人見知りして上手く話せないコトはあるかもしれないけど、そこまで可愛く……酷くない。
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