プロローグ

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「…まただ。」 ご飯を食べ終えて階段から下を覗き込むと、1階部分の自販機に元カレが同じ部の女子2人とそのクラスメートと4人でジャレていた。 「ヒメちゃん達もよくやるよね。 好き好きオーラ出し過ぎ。」 パックジュースを飲み干すと、麻友がイラっとしながら言った。 「麻依が別れる前から付き合ってるの知っててちょっかい出してたじゃん。 拓哉先輩も可愛いとか言われてまんざらじゃないってゆーか。」 あたしがまだ元カレの拓哉と付き合ってる頃。 帰りの待ち合わせ場所の校内の階段前に向かっていると、同じ部で別バンドのカナコとチカが階段の前でヒメという女の子を連れて拓哉と話をしていた。 あたしが到着して目の前にいようと関係なかった。寧ろ、邪魔なのはあたし。 カッコイイだのキャーキャー騒いだ挙句、連絡先を書いたメモを渡してほぼ毎日待ち伏せしてたっけ。
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