第1章

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金曜。 麻友と今市、そして彼の友人が遊びに来るコトになった。 いつまでも男が出来ないあたしに候補になりそうな子を紹介してくれるらしい…が、交友関係拡大的な感じだから気負わなくていいって言われていた。 「あたしさぁ…人見知りするし仲良くなれるか不安なんだけど。」 「テルもそんなトコあるけど、麻依ならダイジョブだよ。 俺らが入部した時に話しかけてくれたのも、近所の楽器屋つれてってくれたのもマイだったじゃん?」 「それは、先輩ぶって後輩と仲良くしようとしただけだよ。 その日は練習の順番まで時間あったしさ。」 「ま、そのお陰で私らが付き合えるキッカケにもなったわけだし? 初対面って言っても同じ学校なんだから。私とタカもいるからヘーキだって。 あ、これ一緒に歌わない?」 うちの学校は基準服という形で制服が存在するが、私服登校も許されている。 だから今日は3人とも私服で登校し、カラオケで時間を潰しながら友達とやらが来るのを待つコトになっている。 連絡がきて今市が迎えに行ってる間に、先に麻友と2人でファミレスで待つ事になった。 輝樹くん…テルくんは今市のクラスメート。 何度か見かけた事のある、綺麗な顔立ちをした背の高い男の子だった。
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