第3章 特待生集合

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使い魔の契約が終わり、生徒達はそれぞれの教室に戻って席に座った。 「はい、皆お疲れ様。使い魔の情報をギルドの登録ページに追加するように。分からなければ俺の所に来るようにな。」 レオン先生は生徒達を見渡した。 「それじゃあ、帰りのHRを始める。明日と明後日は土日で休みになっているから、その間に授業に必要な教科書を各自準備してもらう。教科書のリストはHR終了後、順次メールで送っておくのでそれを見て教科書を買ってくれ。質問のある人は?」 「教科書が売り切れになった時はどうすればいいですか?」 「教科書は人数分そろってあるから売り切れになるというのはほとんどない、もし買う教科書がない場合は書店の店員にそのことを伝えてくれ。」 「分かりました。」 「他に質問がなければ今日のHRはこれで終わりにする。全員教科書を買い忘れるなよ。」 HRが終わり、それぞれ荷物を持って教室を出ようと準備している時、教室の扉がバンッ!と勢いよく開いた。 「はい、どうも~!」 中に入ってきたのは青色の短髪の特待生の服を着た男子生徒だった。特待生が入ってきたことによって教室が騒ぎ始めた。 「はぁ、カイト。毎度のことながらイタズラか?」 毎度のことなのか、レオン先生は溜息をついた。 「違いますって。別の用事ですよ。」 「何の用事だ?」 突然教室に入ってきた青色の短髪の特待生――カイトは教室の後ろにいる2人に向かって指をビシッと指した。 「特待生のイル・クライシスとアクセル・ヴァルティア!お前達を生徒会のメンバーに任命する!」 「「……はい?」」 突然のことに、イルとアクセルは訳の分からない顔をした。 「それじゃあ、生徒会室に行くか!」 カイトは後ろに移動し、2人の手首を掴んだ。 「え?」 「それじゃあ、レッツゴー!」 「ちょっ……まっ!!」 「きゃあ~!!」 かなりのスピードでカイトは2人を連れて後ろの扉から出て、生徒会室がある5階に向かった。 「待ってよ~!」 一緒に出れなかったチビシエルとチビフィオが遅れて教室を出た。
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