第一章 絆

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現場には手がかりはなにもなかった。もちろん携帯電話も繋がらない。 途方に暮れてぼんやり歩いていると、風村 彩果(かざむら あやか)に出会った。クラスメイトの女子で真一の彼女である。 おそらく、彼女も俺と同じようにここに来たのだろう。 こちらに気づくと短い茶髪の髪を風にたなびかせながら、向かってきた。 「雷雅くん、、、。」よく見ると目が少し赤く腫れていた。 どうしたらいいか分からないというように、俺の袖をギュッと握ってくる。
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