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そんな事を考えてる内に、馬が歩みを止めた。
「…………」
ふと顔を見上げると目の前には、木造で出来た建物が有った。
丸太を積み重ねた建造に、木作りの屋根に煙突。
まるで青年の記憶に甦る、お伽話に出て来る様な建前の木造の家である。
「ここは?」
「私の寝床と言った所かな」
青年の問いに、金色の鎧に身を纏った男は、そう答えた。
そして男に促され、青年が馬から降りると、男は、馬を馬房へと連れて行った。
青年が数分、家の前で待つと男は、戻って来た。
「そんな立派な家でも無いが、まぁ入ってくれ」
そう言われ青年は、家の中に案内された。
中は、鎧に兜、それに壁には数本の剣が並べられていた。
部屋の片隅にベットがあり、中央に四人くらいで囲めば一杯になる位のテーブルと椅子があった。
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