第一章 ~過程迷路~

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パイラ「エルド先生!カリンちゃん!……昨日と、同じだ…」 パイラ「これは……四角いキューブが落ちてる…」 パイラ「これで二つ目……?」 私はまた、二つ目だと思う四角いキューブを手に取った。 その時から私は、どうやら抜け出せない迷路に入り込んでしまったのかも知れない……。 パイラ「過去に戻れたら……二人を助けられるの…?」 四角いキューブを手に持ちながらそんな事を一人呟いたんだ……。 私見ちゃったよ……。 四角いキューブが少しだけ、不気味な赤色に光っていたのを……。 ……………… ………… …… ジリリリ…ジリリリ… パイラ「ふああぁ……眠いよぅ…」 パイラ「目覚まし時計煩いよぅ……」 ジリリリ…ジリリリ… ジリリリ…ジリリ… ポチ… パイラ「はぁ……。今日は26日の月曜日だよね」 パイラ「うん、あってる。日は進んでるんだよね…」 私は確認の為、ポケットに手を入れてみた。 あ……やっぱりある…。 これで何度確認したんだろう……。 あれ?一つしかない。 もう一つは……? そう思って辺りを見渡したらベットに転がっていた。 パイラ「二つか…。取り合えず、これが何なのか調べないとなぁ……」 パイラ「今日も研究室だろうし、ちょっと行ってみようかな」 もしかしたらエルド先生が研究室に居るかもしれない。 だから私は、自転車をこいで研究室まで走って行った。 ガチャ… パイラ「おはよーごさいまーす……」 エルド「来たな…」 パイラ「……はい来ました」 エルド「来るのは良いが、静かにしててくれ」 パイラ「はい。分かってます」 パイラ「あの……」 エルド「ん?なんだ?」 パイラ「カリンちゃん居ますか…?居たらカリンちゃんの部屋をお借りしたいかなって」
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