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私は四角いキューブを手に持ちながら、心の中で願ってみた。
パイラ(普通の人間に…、私を元に戻して……!)
………………
…………
……
……あれ…?
反応しない…。
どういう事なの…?
取り合えず私は戻れたのかどうか確認してみる事にした。
パイラ「あの、すみません」
………………。
歩いてる人に話しかけて見たけど反応してくれなかったみたい……。
もう一度試してみよう。
「だからさ~マジヤバイんだよね~」
「マジ?あはは受ける」
パイラ「あの、すみません…!」
「マジ笑えるよな」
………………。
やっぱり聞こえて無いみたい……。
私……本当に透明人間になっちゃったんだ……。
どうしよう……。
四角いキューブも反応しないから、やり直せるかも分からないし……。
ずっと……独りぼっち…………。
私は取り合えず研究室に引き返した。
様子を見てみようと思ったから…。
………………。
パイラ「お邪魔しまーす」
エルド「ってカリン!カリンまでちょっとうるさいんだけども…」
カリン「あ、すみません」
エルド「うむ」
パイラ(やっぱり私、透明人間なんだよね……)
エルド(しかしどうしよう……。カリンが駄目となると研究も果たせないじゃないか…)
エルド(ん?そう言えば、パイラから貰ったこの四角い物体。明らかに僕が研究しているキューブと同じだ)
エルド(そして窪みがはまってるって事は完成品って事なのか?)
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