第二章 ~立体消滅~

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時刻はもうすぐ日が変わる時間、0時前だった。 パイラ「色々あって夜だからかな…。4月だけど結構寒いなぁ……」 そんな事を言いながら私はお店まで歩いて行った。 パイラ「コンビニとうちゃーく」 パイラ「さて、私は透明です。コンビニのドアを開けたら周りからしておかしいから誰かがドアを開けるのを待とう…」 パイラ「おっ!今だっ!」 ………………。 パイラ「よし。なんとか中に入れた」 パイラ「やっぱり……?万引きしちゃうぞっ?」 私は堂々と商品を取っていく。 商品が浮いて見えないように隠しながら……。 って私透明だから隠せないじゃんっ。 パイラ「えへへ…って私犯罪してるよっ…」 パイラ「まぁ、透明人間なら許されるはずだよね…多分……」 そしてまたドアが開くのを待ち、開いたのを見て外に出た。 パイラ「ゆ、ゆ、許して……」 パイラ「ガム……噛もう…」 パイラ「あむあむ………って辛っ!このガム辛いよっ!」 少しでも寂しさをまぎらわすために、こうやって時間を潰していったんだ……。 エルド先生は倒れた…。 カリンちゃんも倒れた……。 私は透明人間……。 これからずっと、こうやって一人で生きていくのかな…………。 ……………… ………… ……
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