第四章 ~疑心落着~

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カリン「……え…?」 パイラ「ど…どうしたの…?」 カリン「あ…いや……。何でも無いわっ…!」 パイラ「…?取り合えずその四角い物を貸して。私……エルド先生を助けたいの…」 パイラ「それ危ない物だからさ…」 カリン「……分かったわ。でも何でパイラがそんな事言えるの…?」 パイラ「そ…それには色々と事情が……」 パイラ「うん。確かに受け取ったよ」 カリン(……私に明日は無い…。これって、まさか……未来予知…?) カリン(未来予知は昔からの夢だったけれど。願いが叶ったのかしら……?) カリン(だとしても明日は無いってどういう事なの……!?) パイラ「じゃあカリンちゃん。私、エルド先生を助けてくるね」 カリン「え、ええ……」 パイラ(カリンちゃん、どうしちゃったんだろう…) パイラ(エルド先生が死んだから私は元に戻れたんだよね……) パイラ(でもカリンちゃんは止めなかったの……?なんでそんなに冷静で居られるの……?) パイラ(今も様子がおかしいし、どうしちゃったのかな……) パイラ(でも……私がやり直すんだからあまり関係無いよね…) 私パイラは、3と書いたキューブを手に持ち、そして願った…。 パイラ(リセットして……!) ……………………… ……………… ………… …… ジリリリ…ジリリリ… ジリリリ…ジリリリ… ………………… ジリリリ…ジリリリ… ジリリリ…ジリリリ… …………… ………… …… パイラ「…………はっ!」 パイラ「今何時…!?」
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