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エルド「ん?何だ?」
パイラ「あの……、これって何なんですか?」
そう言って私は四角いキューブを指差した。
エルド「うむ。それは僕がずっと研究していた物だ…。願いを叶える力があるんだ」
パイラ「やっぱり……」
エルド「やっぱり?まぁ良い。早く貸してくれっ…」
パイラ「あの、これでエルド先生は願いたい望みがあったんですか…?」
エルド「いや、特には無い」
エルド「ただ、全人類の願いを叶えれば、世界が平和になれるんじゃないかって、そう思ったんだ」
エルド「これは一人一回までなら誰でも使える」
エルド「パイラには、何か願い事でもあるか?あったら使ってみなさい。きっと、願いを聞いてくれるぞ」
パイラ「……そっか…………そんな事を考えてたんですね……」
パイラ(きっと私の為に死んだ…そのエルド先生を救えたんだ……)
パイラ「私の願いはもう叶いました」
エルド「え?本当か?何も反応してないみたいだけど…」
パイラ「いえ……。私はエルド先生を救えたんです。だから…」
エルド「パイラ…?さっきから思ってたけど君はこのキューブについて何か知っているのか?」
エルド「やっぱり、とか。僕を救えたってどういう事だ……?」
パイラ「あ、いや…気にしないで下さい…!」
パイラ「これは返します」
エルド「あ、ああ…」
パイラ「それでカリンちゃんはいつ起きるんですか?」
カリン「んん……?」
パイラ「あ、カリンちゃん…!」
エルド「カリン!やっと起きたか…!」
カリン「う…目眩が……あ、いや収まってきたわ…」
パイラ「だ、大丈夫…?」
カリン「ええ、大丈夫よ…」
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