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パイラ「ちょっと待っててね。今、足枷を外してあげる」
*「………………」
パイラ「ほら、外れたよ」
*「…………………」
パイラ「うーん……。私、なんか忌み子として追われてるんだけど、君はなんで私を避けないの……?」
*「………」
パイラ「私、君の名前が知りたいな…」
*「……………」
______
ごめんね……僕には名前も舌も無いんだ。
ありがとう。
僕達、きっと仲間なんだね。
僕も忌み子、そして、
鬼の子。
あまりの酷さに舌を切り取られちゃったんだ。
どうせ僕は………。
でも、僕が忌み子だって言う理由が分からない。
なんでかな…?
それと、なんで君も非難されるの…?
僕、理由を知らないよ。
だって忌み子は僕だけだと思ってたから…。
……………。
______
パイラ「うーん……。何も喋ってくれない……」
*「…………………」
パイラ「取り合えずもう立派な夕焼けだし…」
パイラ「一緒に帰ろう?」
*「……………」
*僕には帰る場所なんか無いのに……。
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