第一章 ~過程迷路~

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「おはようございまーすっ」 エルド「来たな…」 「ちょっとエルド先生!そんな言い方無いじゃないですかっ!」 エルド「あーうん、ごめんごめん、うるさいから静かにしてて貰おうか」 「そんなぁ……」 ただいまの時刻午前8時、もう一人の助手が来る時間であった。 名前はパイラ。 いつも元気でやたら突っ掛かってくる子だ。 いつも元気をありがとう、とは言えないくらいにうるさいのだが…。 エルド「うーむ…。やっぱり何かが足りない…」 ある研究をしているのだが、やっぱり何かが足りないのだ。 そんな僕をじろじろ見てくるパイラ。 落ち着きが無いにもほどがある。 パイラ「ううう…にゃーーっ!!」 エルド「うおわっ…!」 パイラ「じっとしてるなんて我慢出来ないんだよね…」 エルド「参ったなこりゃ…あは…あははは………」 パイラ「すみません…。邪魔になっちゃって……」 エルド「いや、違う」 パイラ「……へ?」 パイラ「どどどどう言う事でしょうか…?」 エルド「あああ焦るなパイラ。ビックリしたが、どうやら研究に最期を迎えようとしているようだ」 パイラ「は、はい?つまりどゆことですか?」 エルド「君のおかげだ、パイラ。」 パイラ「あ、ありがとうございます…」 なんともビックリだ。 そうか、足りないものはこれだったのか。 僕は足りないものを探しに…。 いや、足りないものに話しかけようと、ある部屋まで歩いて行く。 コンコン カリン「はい、どうぞ」 エルド「うむ、失礼する」
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