第六章 ~追討遊戯~

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カリン(え…?) パイラ「シキ君!」 シュンッ スタッ カリン「捕まえたわ」 シュンッ パイラ「シキ君!」 シキ「………………」 シキ父「どこだっ、どこだっ?」 パイラ「えっ?だ、だれ?」 シキ婆「へっ…へっ…わたしゃつかれたよ…」 シキ「………………」!? シキ父「あ!婆さん、やっと見つけたぞっ!俺の息子だっ…!」 パイラ「え……?」 シキ婆「ほうかいほうかいそりゃよかったよ…っ」 シキ婆「へっ…へっ……」 シキ父「息子よ…!探したんだぞっ…。お前が忌み子として追われてるって……」 シキ「………………」 シキ婆「へっ…疲れたよっ……。そういや舌を切り取られたそうじゃないかあい……?」 シキ婆「辛かろうて…………」 シキ父「ごめんな……守ってやれなくて……」 シキ父「だいたい未来予知相手に逆らえるわけ無いんだ…っ!」 シキ婆「悲しいのぅ……」 シキ「………………」 パイラ「あの…もしかしてシキ君の親達なんですか …?」 シキ父「うむ。誰だ?君は……ってまさか…っ」 シキ婆「ひ…ひえええぇぇぇ……!!」 シキ婆「忌み子じゃよおおおおおぉぉぉ……!」 パイラ「そうか私……」 シキ父「じ…邪魔だ…!どけ忌み子め……!息子から離れろっ……!そもそもシキって誰だっ…!!」 パイラ「…………」 シキ婆「この忌み子、あんたの孫の曾孫を最後に一人になるって、未来予知者が言ってたのを思い出したんだあよ…」 パイラ「え…?私が一人に……?」
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