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パイラ「うぅっ…やっと耳鳴りが消えた……」
パイラ「シキ君っ…!大丈夫っ!?」
シキ「……………」
パイラ「よかったぁ…」
パイラ「最後見つかったけど、逃げれて良かったよ……」
パイラ「でも、カリンちゃんの様子おかしかったな……」
パイラ「それにシキ君の父と婆さん?も突然消えて……」
シキ「………………」
______
本当に…願いが叶ったの……?
______
パイラ「ねぇ、シキ君は何を願ったの?」
パイラ「喋れる?」
シキ「……………」ブンブン
パイラ「喋れないって事ね……」
シキ「………………」
パイラ「一体何を願ったのかな……?」
パイラ「それに…君も忌み子だったんだね……」
かわいそう……。
パイラ「でも何でシキ君も忌み子なのかな…」
シキ「……………」
______
僕は生まれた時から忌み子として未来予知者から罰を受けていたんだ…。
理由は分からない…。
何も言ってくれなかったんだ……。
ただ一つ言っていたのは、
舌を無くせば良い。
喋れる事ができなければ、きっと世界は救われる。
そんな事は言っていたよ…。
______
パイラ「それにしても静か……」
パイラ「まるで人が急に居なくなったような……」
シキ「……………」
パイラ「……まさかっ…」
シキ「……………」
パイラ「シキ君。ちょっと散歩でもしよっかっ」
シキ君に願い事を一つだけ叶えさせた。
私は喋れるようにさせたかったんだけどそんな時間も無くて……。
私はシキ君が何を願ったのかを確認するために、外を歩くことにした。
散歩でねっ…。
パイラ「誰も居ないね……」
パイラ「皆居なくなっちゃったのかな……」
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