歌姫の傷痕事情

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「ご苦労様 キルリ」 「知っていて行かせた…ですね」 「なんのことかな?」 とぼけたヒールに確信し、私は言 った。 「颯人の武器を所持しているのを 貴方は知っていた…違いますか? 」 すると、ヒールはご名答と言うよ うに手を叩いた。 「こっちにおいで 渡す物がある」 ヒールに言われて私が着いて行け ば、そこには…あらゆる刃が綺麗 に壁にかけられていた。 「來紋颯人…彼が所持していたと いう武器だ。 正直、見つけた時、驚いたよ… けど、良かった… キルリ…君に譲ろう 彼が武器を求める様になったら、 渡してあげてほしい」 壁にかけられていた武器を私はひ とつ、手に取り、ヒールに頷いて 答えた。 「わかりました いつか必ず、この武器達を元の持 ち主に返します。」
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