り･ぼーん！下巻

歌姫の傷痕事情

家に帰り、留守電を聞けば颯太く
んだった。
内容は明日、輪廻くんと遊ぼうと
言うもの。

｢今は…まだ必要ないかもしれま
せんね｣

地下の武器庫にそれらを置きなが
ら、私はポツリと溢した。

｢にしても…今日1日
地味に痛いですね｣

背中に走る痛みに顔を歪めながら
呟いた。また、シャワーを浴びよ
うか。それか漢方風呂にしようか
…。

｢治らないかな…｣

痛む背中に思いながら、私は地下
を後にした。