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「ユーロ・ピアストル
貴殿は?」
「?」
「名前は?だって颯太君」
「志紋 颯太…で…す」
蛇睨み状態の俺と、若干怯え気味
の彼。
俺を見て嫌そうな顔をした奴に似
ている。
「そうか…悪かった
もともと目付きが悪いから怯えな
くていい」
頭を撫でれば、怯えていた色は失
せ、気持ちよさそうに撫でさせて
くれた。
「颯太は強くなりたいか?」
「強く…?」
「いつかなりたくなったら来い。
何時でも相手になる。
あと、渡さなければならない物も
その時に渡そう。」
俺が不器用に笑えば、颯太も笑っ
た。そんな颯太を抱えあげ、俺は
同じ目線になり、言った。
「キルリを救ってくれて…ありが
とう。アイツは…俺のたった1人
の家族だ。…それを救ってくれた
感謝します。」
「キル…リさ…ん、泣いて…た、
嫌。だか…ら、」
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