第1章 金髪ツインテールはデレない
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大志は、咳払いをすると真っ赤なスーツのジャケットを調える。その姿は、まったくと言っていいほど様になっていない。 「それでは定例会議を始める」 身なりのことなど、気にせず父・大志は話始めた。何事にも、ぶれない芯の通った人間性は見習いたいと思う。 売上報告、業務連絡等一通りのことを終えると大志が、僕のほうを見据える。 「流雨塗。出張を命じる」
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