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くそおおおお!
あの残念系イケメンメガネ教師のやつめええええ!
略して残尿おおおおおお!!
どうでもいい話のせいで、待ち合わせに完全に遅刻だ!
本日の授業は全て、グラウンドを眺めて見稽古に励み、終了したと思えばこれだ。
絶賛、校門に向かって廊下を走るはめになった。
それは20分前の教室でのことだ。
「普丸は、進路のことは決めているのか?」
ホームルームも終わり、クラウチングスタートを華麗に決めようとしていた僕に、残念系がわざわざこの一番後ろを陣取る僕のところに来てまでして変なことを聞いてきたことが、そもそもの始まりだ。
「はい!もちろん決めています!」
彼女の待つ校門、それが僕の進むべき道であり、ゴールかつスタートラインです!
「ほー、それはいいことだ。ちなみに何をやりたいのだ?」
「僕の手による、僕のための王国を築きます!」
僕の誠実な思いが伝わった瞬間だった。
「僕はパンピーには出来ない、美女に囲まれ、毎日飲んでは飲んでの生活を涼しい顔でやってのけます!まあ、もう嫁はいるので、嫉妬で頬を膨らませた顔をブルーレイに100枚ほど焼き回して、記念館も建てなければ…」
溢れ出したら、止まらない。僕の未来は希望でいっぱいのようだ。
残尿と僕の時間が止まった。
つまり、この若者の未来への希望の想いが胸に刺さり、感動しているのだろう。
「ぶひいいいいいい!!」
イケメンメガネ教師の瞬殺のファーストブリットが、僕の腹に突き刺さる。
「普丸、あんまり大人をからかわないことだ」
「ずみません」
その後、しばらく席から動けなくなったのである。
ああ!本当にくだらない話だった!
おかげさまで20分以上も時間をロスしてしまった!
と、まあ回想終了です。
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