∫異端∫

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クルト「きっと何処の町に行っても、俺達は実験された末路と思われるだろうな。ま、住人がいたらの話だが…」 ワコー「そう、ですね…」 クルトは気付いていた。もう、殆どの町には住人はいないと。紛争で破壊された町もあれば、クフルに襲われた町もある。ワコーがいた町も、クルト達が見る限り制圧されていた。生き残りもワコーだけであろう ワコー「もう、この世界のアニルミスはクフルの連中と、奇跡的に残っている町の住人。そして、ルパスの森を目指す私達のような者達だけでしょう」 クルト「そうだな。ところで気掛かりなんだが…」 ワコー「はい?クフルについてですか?」 クルト「いや、そうじゃない」 クルトがクフル以外に何やら気になる事があるらしい。それは クルト「こういった町の外には危険な生物はいるのか?」 ワコー「危険な生物ですか?それなら“マニル”と呼ばれるアニルミスも襲う生物はいます。とにかく獲物を見つければ捕食する肉食生命体です。でも、マニルはこういった場所には現れないハズです」 クルト「成る程。そーか、そーか」 と、クルトはワコーの話を聞いて解釈していたが ガシッ フォンッ ワコー「クルトさん?」 何故かクルトは大剣を取り出した。ワコーはそのクルトの行動に理解出来なかったが クルト「ワコー、ここ最近に外には出たか?」 ワコー「え?いえ、町の外に出るのは初めてで…一般人は先ず外は昔から紛争などで危険な為に外には出ません」 クルト「だったら“以前まで”の常識は通じないようだな」 クルトがそうワコーに告げた次の瞬間
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