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ビュンっ‼
ワコー「っ⁉」
目の前の岩影から何かが飛び出してきた。余りの速さにワコーはその物体を捉える事が出来ない。俊敏な物体がワコー達の目の前まで駆け寄ってきた刹那
ズバンッ‼
ワコー「ッッ‼⁉」
スレア「わっ」
クルト「中々速いモンだ」
クルトの大剣でその物体は斬り落ちた。見事に体が真っ二つになり、絶命している。その残骸を見たワコーは
ワコー「これは…マニル⁉本で見たのと一緒だ…」
どうやら、この物体がマニルのようだ。六本の足には鋭い爪。顔の特徴は耳らしきものは無いが、目が左右に2つ。合計4つある。口は骨までも軽く砕いてしまいそうな強烈な牙がズラリとならんでいる
ワコーも直視で見るのは初めてのようで驚いている。と、このワコーの反応に対してクルトは
クルト「きっとクフルの連中が、襲った町から逃げた住人を逃さぬように外に放った調教されたマニルだろうな。こっちに襲い掛かってきた時に猛獣独特の殺気が感じられなかった」
ワコー「じ、じゃあ…」
クルト「もう、この次元には奇跡的に残っている町の住人と、俺等ぐらいしかいないだろう。んで、俺等も町に行くまで、相当なマニルを相手にしなくちゃいけないようだな」
クルトは大剣を持つ力を増すと、辺りからゾロゾロとマニルの群れが現れた。しかも今度は仲間が殺された為に、殺気が籠っている。これも仲間が殺されたら、その殺した獲物を殺すように調教されているのだろう
クルト「ちょいと面倒な旅になりそうだが、しゃあねーか。いっちょ行くぜぇ‼」
スレア「いけ~‼」
クルトは勢い良くマニル達に立ち向かっていった
ここから、クルトとスレア、ワコーの苦しい旅物語が始まるのであった
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