00 プロローグ

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頬に触れる、大きな手のひら。 心に染みいる優しい声。 その唇も。 その指先も。 その温もりさえも。 いつかはきっと、消えてしまう。 永遠のものなんて、この世には存在しない。 けれど。 もしも、『運命の恋』と言うものがあるのなら、 その恋に殉じてしまえれば、 どんなにか、幸せだろう――。
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