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時子種さん、織乃田知ってんすか?」
「ああ、お前も驚くぜぇ…あんな奴が啓星の2年トップを潰したなんてよ。正直今年の1年でマシなのはお前と大島しか居ねえと思ってたからな…バケモンみたいな後輩がまだ居て俺は嬉しいよ…」
「あの……」
「ん」
「どんな奴すか?」
「一言で言えば…可愛い奴だ…」
そして時子種さんはフッと笑って煙草をくわえた。
そのまま俺は屋上を後にしてぶらぶら廊下を歩いて行く。
この時間図書館やってたか?
屋上がなけりゃ最後はそこだ。こんな不良高校でも図書館はちゃんとあるらしい。
それで俺は図書館に向かった。思った通り誰もいない。誰か来ても面倒だから一番奥の隅に行くかわ
静かな図書館の中を、いい寝床を探して奥に行く。
しかし、そこまで行って俺は息を吸うのを忘れるくらい、動きが停止した。
そこにら開いている窓際にもたれ掛かって、ブロンドのサラサラな髪を風に靡かせ寝ていた男が居た。
こんな奴いたか………?
綺麗な寝顔だ…、
「って…男相手になに思ってんだよ…」
しっかし、気持ち良さそうに寝てやがる…。
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