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にしても…こんな所で寝る奴初めて見た。
しかも爆睡じゃねえか。
ぐうううぅ~
「………………」
俺じゃねえからな。今目の前で寝てる奴の腹が鳴ったんだからな。
「…………んぁ………」
そう思っていたら目を開いた目の前の奴。
「うあ……あったけ……」
寝ぼけてるんだろうか…ジジィみたいな事を言い出した。すると、俺の存在に気付いたのかこっちを、見て来た。
「…あんた誰…」
いきなりぶっきらぼうに聞いてきた。初対面なのにこの態度。気に食わねえ…。
しかも…真正面からコイツよ顔を見ると、意外にくっきりした目にサラサラなブロンドの髪。やけに整った顔だと思う。
「ねぇ、聞いてんの?」
「あ…あぁ、霧島夕詩」
「きりしま……?変わった名前だな…」
「いや…別に…」
そんな事ないと思うけどな。つかお前こそ誰だよ。
「で…えと…き…あんた何してんの?」
こいつもう俺の名前忘れたな。わかんなくてあんたって言ったよな?
「霧島だ」
「…んで霧島クンは何してんの?」
「昼寝しに来たんだよ…授業面倒だから…」
「ふぅん……あ、メール来てる」
スルーか。興味なくて分かりやすいスルーすんなよ。こっちのが萎えてんだからな。
「けんけんからだ。…フツー野郎に20件もメール寄越すか?女々しい…」
少し呆れ顔をする目の前の奴。むあ確かに…普通じゃないとは思う。
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