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織乃田side
図書館を出て教室に行くべくとぼとぼ歩く。
まだあのまま寝ていても良かったかな…。
そんな事を思いながらも友人から寂しメールが来ていたから仕方なしに友の元へ向かう。
そういえばさっき会ったあいつ。確か…き…霧島だったっけ?どっかで聞いたような…。
霧島…霧島…霧島…きりしま…………、
「……………あ」
時子種さんから前聞いた名前だ。今1年の中で一番強い奴だから顔合わせしとけよって言われてたんだ……。
よし、これで言われてた事はやった。
でも…あれが1年トップか。外見は暗めの赤髪で自然的に崩れていい感じになってる髪型。目はほぼ真っ黒。
ほんとに強いのか……?
喧嘩とかトップ争いには興味ないけど、時子種さんが言うんじゃほんとなんだろうな…。
てゆうか俺より背高かったしよ。そこは屈辱だ。
何か変な噂も流れてるし….めんどくせぇ…。
そんなこんなで教室に着いた。躊躇いなく扉を開く。そして直ぐ、淋しがりな友人が騒ぎ出した。
「やっと来たな耀(てる)!」
「…………」
ドカッ
「いてっ!」
なんかキラキラした眼差しを向けられたので、イラっときてつい椅子を蹴ってしまった。
「何すんの!?」
「……けんけんこそ何。あのメール」
「だって耀のために学校早く来たのによー!耀いねーんだもん!」
「図書館で寝てた」
「なにー!じゃあ俺も行ったのに……」
「けんけん煩いからやだ」
「おうおう…よく堂々と教室に入ってこれたな織乃田…。あと煩いのはお前らだ」
「あ、ども。つまんない授業戻ってきた」
「それを先生の前で言う事か?ん?」
「うるさいなー沼ちゃん。そんな事より最近彼女どうなの。うまくヤってるる」
「いやー…女ってよく分かんねぇよな…」
ふっ。沼ちゃん彼女の事だとすぐこうなるから扱い易いんだよな。
「………すげぇ耀」
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