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「ねぇ見てゆうりくん。星…すっごく綺麗だよ」 透明の窓から見える真っ暗な空に輝く無数の星。そちらを見たゆうりくんの顔も月の光で輝いていて余計に美しく見えた。 「本当…綺麗…」 ゆうりくんの口からも、小さくそう声が洩れていて再び空に目をやった。こんなにゆっくりと星を見たのはいつぶりだろう。もしかしたら、何年も経っているかもしれない。 「ゆとくん…」 「ん…?」 「行かないで…」 「俺は何処にも行かないよ?」 「嘘…皆離れていくんだ。みんなみんな、居なくなる」 さっきからずっと、彼の手は俺の服を握りしめている。
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