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学校に来るとすぐ、ひたすらペンを走らせた。いつ電話が来ても良いように、いつでも学校から出れるように。 授業なんてどうでもいい、授業中も課題を進めた。 「終わった…」 そう息をついたのは2限目のチャイムと同時だった。連絡はないけど、一回電話してみようかな。 誰も居ない、階段の踊り場でゆうりくんと登録しておいた名前をタップした。 プルルルル…という数コールが響き渡った後プツリと電話が繋がった音がした。 「ゆうりくん大丈夫?寝てた?」 「…と、く…」 「…ゆうりくん?」 スマホが声を拾えないほど、ゆうりくんの声が小さい。おかしい。絶対におかしい。 「た、…け…ゆっ…ん…」 その言葉を最後に、ドスンと重く響く音がして返事はなくなってしまった。 「くそっ…!」
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