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(おい、どうするんだよ! どこから聞かれてた!?)
(知らないわよ! ひとまずAとBで時間を稼いで! その間に対策を考えるわ)
すぐさま二体のトカゲ男が青年の前に立ちふさがった。
「その妖精を放すんだ! 魔王復活なんてさせるわけにはいかない」
言葉と同時に切りかかる青年を二体のトカゲが相手をしている間に緊急会議が開始される。
(全部聞かれてるじゃねぇか、遊びで人殺しなんて明らかにルール違反だし・・・魔王関係はひとまず霊さんに相談か?)
(そうね・・・霊さん!ちょっと手伝って!)
(おう、来たぞ! もう念話の記録は見といた。人間に魔王復活を誤解されたって理解であってるか?)
(ええ、設定は私が生贄にされる寸前で青トカゲ×3が悪役よ。人間は男が一人、なかなかやるわ)
(分かった。とりあえずウヤムヤにする方向性でいいんじゃないか? 魔王復活の証拠は何もないし、若造が一人で騒いでも誰も信じねーよ。 というわけでトカゲどもは適当に死んどけ。 後は羽子からお礼言ってお終いだろ)
(ひでぇ!! これっぽっちも躊躇しないなんて、かわいそうだとおもわないのか!?)
(身から出た錆びでしょ。 そもそもあんたが言い始めた遊びなんだからA,Bまとめて責任もって死になさい。)
(自分だってノリノリだったくせに、いいとこ取りかよ!)
(そーだそーだー)
(私はあんた等が死んだ後で話を誘導しないといけないんだ。 それに生贄の儀式が簡単に成功しちゃうよりも、正義感あふれる青年に妨害されるほうがそれっぽいじゃない)
(確かに・・・完敗だ)
(さすが羽子様! 冴えてるー)
(じゃあ俺A,Bがやられたら俺が出るわ。)
(話が的まとまったみたいだし、後はうまくやれよ。 俺は今夜料理当番だからもう切るぞ)
(ありがとー。)
(ありがとー。)
(ありがとー。まずBから逝け)
(ありがとー。了解、大振りかわさせて隙をつかれるわ。お前は1対1で競り負けるわけだけど問題ないよな)
(平気だろ。 所詮俺たち中級扱いだし。)
次の瞬間、トカゲAが下がると同時にBが鋭い爪を振り上げた。
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