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気づいたんだ
昨日の 凪いだ夜に
落ちた花弁
拾い上げたとして
また咲き戻ることはない
そう手の平の上の小さな死
僕らの時間は止まったまま
思い出すよ
初めて逢った季節を
君の優しく微笑む顔を
今を過去に押しやって
二人傷つく限り傷ついた
僕らの心は棘だらけだ
重苦しく続くこの関係で
悲しい程 変わらない心
愛してるのに
離れがたいのに
僕が言わなきゃ
心に土砂降りの雨が
呆然 竦然(ショウゼン)
視界も煙る
覚悟してた筈の その痛み
それでも貫かれるこの体
ふたりを繋いでた絆
綻び 解け
日常に消えてく
さよなら愛した人
ここまでだ
もう振り向かないで
歩き出すんだ
一度だけ 一度だけ
願いが叶うのならば
何度でも生まれ変わって
あの日の君に逢いに行くよ
声を枯らして叫んだ
反響 残響
空しく響く
外された鎖の その先は
なにひとつ残ってやしないけど
ふたりを繋いでた絆
綻び 解け
日常に消えてく
さよなら愛した人
ここまでだ
もう振り向かないで
歩き出すんだ
これでおしまいさ
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