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立て板に水そのものである二人の説明に、くるみは驚くのと同時に大いに感心する。
なぜなら深雪も千香も、台車の袂にある説明板を一切見ずにスラスラと述べたのだから。
やがてくるみが口を開く。
「町田さんも田沢さんも、もしかして南陵高校鉄道研究部の方ですか?」
「!
はい…」
「なんで分かったんですか…」
今度は深雪と千香が驚く番であろう。やがてくるみがその問いに答えた。
「友ちゃんがいつも手紙に書いてくるです。
南陵高校鉄道研究部の部員さんは、とても鉄道に詳しいって。
さっきの永〇園さんも部員さんですか?」
「!
そ、それはそのつまり…」
「あれはあくまであだ名でして…」
くるみが真顔でそう聞いて来たものだから、深雪も千香も懸命に笑いを堪えつつ説明を始めるのであった。
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