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それから5分程過ぎた頃、三人は安心寺の敷地内らしい丘に案内されたのであった。
そこは横川駅や碓氷峠鉄道文化村、そして軽井沢方面に伸びる信越本線が一望出来る見晴らしのよい場所で、安覚和尚曰くGHQ鉄に知られてしまったらどんな事になるかなど容易に想像が出来る。
「では拙僧はこれで。御仏の御加護があらんことを」
安覚和尚はそう言うと三人に手を合わせ、微笑しながら自宅へと引き上げてゆく。
その余りの好々爺ぶりに、彬と舞は
それを言うならGHQ鉄ではなくてDQN鉄なのでは…
等とは、突っ込むに突っ込む事が出来ず仕舞いであった。
やがて一式翁が口を開く。
「彬君、舞さん。まずはお昼にしませんかな?
その後宜しかったら、彬君が絵を描く所と舞さんの鶴拳を見せて下さい。
両方一度にでも大歓迎ですよ」
そう言って愉快そうに笑う一式翁。彬と舞がこれを快諾したのは言うまでもなかった。
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